詩の内容は、ここをご覧ください。日が暮れて、家が遠くなり、最後には星が出る、おまけに「今きたこの道、帰りゃんせ」とくる。歌詞のなかでは、子供はでてきていないのですが、子供たちは大丈夫?!と心配してしまいます。少しブラックユーモアかなとも思うくらい「怖い歌」です。ネットで調べたら、下記の解説がありました。
「境界」に対して強い意識を持ちつづけた雨情らしい「恐い歌」。 「逢魔が刻(おーまがとき)」という言葉がある。日中から夜へと変わる、その境界にあたる時刻がそれで、オニがさらっていくやも知れず子どもを外に出しておいてはいけないと言われた。こういった民俗の記憶を、とても大事にした詩人が雨情であり、「あの町この町」は、その傑作と言ってもいいだろう。2番目の、帰ろうとしているはずなのに、家が遠くなっていくという部分が秀逸。そして主人公の周りを夜が取り囲む。
曲は、弾みをつけて歌う歌い方で、日本独特の<ピョンコ節>といわれているようです。ピョンコピョンコと跳ねるようなリズムでできているので、元気が出て楽しくなるリズムです。古くは「あんたがたどこさ」「ずいずいずっころばし」のように、日本のわらべ歌や民謡に多いリズムだそうです。歌詞の繰り返し部分(ひがくれる、かえりゃんせ、とおくなる、等)はエコーの感じで、前のフレーズの2段くらい弱くなります(mp→miu p、mf→p)。
寺嶋陸也編曲の合唱は、楽譜の出版が2018年5月初版で、YouTubeになかったので、昭和初期のレコードからのYouTubeをここに貼っておきます。レトロな感じをお楽しみください。
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