毎年、常任指揮者の大沢先生と指揮者の山本先生が定期演奏会のステージ紹介(曲目解説)をしています。本来なら、定期演奏会にいらっしゃった方だけにお渡しするプログラムの内容なのですが、今回は第32回定期演奏会の一部をご紹介したいと思います。大沢先生が投稿された、下記をご覧ください。全部を読みたい方は、ぜひ、定期演奏会においでください。
第3ステージ 寺嶋陸也 編曲 日本のうた1
寺嶋陸也は、相模原市出身。小学校5年生で相模原市少年少女合唱団に入団。中学生時代に同団のために、今や日本を代表する指揮者となった同い年の沼尻竜典と共同で作曲した合唱組曲「お塩(しょっ)さま」が彼の公的な最初の楽曲となる。
彼の作品群には合唱作品が多いが、その中で日本の唱歌の編曲が一群をなす。西洋音楽が、どのように日本人に受け入れられ、人々の心を支えるものとなってきたかについての思いが背景にあり、その広がりは明治から現代の歌謡曲に至る。彼の編曲は、簡単な唱歌においても、歌詞や音楽に的確に反応し、同じメロディでも、ハーモニーも伴奏も自在に変化する。しかも彼自身、腕のたつピアニストでありながら、伴奏は音を絞りこみ、かつ表現は必要にして十分である。
0 件のコメント:
コメントを投稿