2016年6月9日木曜日

作詞家『岩谷時子』

 次回の定期演奏会で歌う予定になっている曲について、シリーズで簡単な説明をしたいと思います。このブログをご覧になっている方には、音楽や合唱についてさらに興味を持っていただければ幸いです。
 内容は、①指揮者のY先生とO先生の言葉から伝わる想い、②作詞者、作曲者、編曲者のネット上での情報、③歌詞の内容や曲相、に私の若干の感想等をまじえてお伝えします。

 第1回目は合唱組曲「風紋」の作詞家、岩谷時子さんについてです。

 1916年京城府(現在のソウル)生まれ。神戸女学院大学を卒業後、宝塚歌劇団出版部に就職し歌手・越路吹雪と出合う。トップスター越路が宝塚を退団する際、一緒に退社して上京し付き人となる。越路がなくなるまで、約30年間無償でマネージャーをつとめた。
 作詞を始めたのは、越路が歌うシャンソンを訳したのがきっかけ。「愛の賛歌」は越路の代表曲であるが、”あなたの燃える手で”で始まる日本語歌詞は、背徳の愛を描いた原詩とまったく異なることでも知られている。これは演出家の意をくみながらも、越路のステージをイメージして、それまでの日本の歌にはなかった情熱的で大胆な愛の表現を挑んだためである。岩谷時子の詩は、戦後日本の新しい女性の生き方、考え方、および価値観を歌に託して先導したものと評価される。
 加山雄三「君といつまでも」、ピンキーとキラーズ「恋の季節」、郷ひろみ「男の子女の子」など数多くのヒット曲の作詞を手掛ける。ミュージカルの訳詩も多く、「ジーザス・クライスト=スーパースター」「王様と私」などがある。2013年逝去。

 1970年に作曲された「風紋」は、情熱的で大胆な愛の表現が随所にみられます。詳細は、別途各々の曲でみていくことにします。

写真は、私が最初に買ったレコードです。小6の時、怪獣大戦争と同時上映していた映画「エレキの若大将」の主題歌です。キングギドラより気に入って、すぐ買いました。岩谷時子さんの作詞だったんですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿